読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アラヤマンコウ

ずいぶん久しぶりに行ったドン・キホーテサイゼリヤは、貧乏学生にとってのサンクチュアリであった。

 

ドンキは、見て楽しい、買って楽しい、ひとつのエンターテインメントだ。
売り物の、花火を見れば高校生の遠い日を思い、ヘアアイロンを見れば彼女の生活を思い、カッパを見れば2015年の朝霧ジャムで雨の中見たOGRE YOU ASSHOLEを思った。「みんなの思いが空に届きましたね」なんて凡庸なMCだったけど、目が潤むほどに「そうだ!!」と思ったことを覚えている。音楽でみんなを一つに、なんていうのは綺麗事だけど、「音楽を通して何か同じ一つを共有する」ことはあるんだと思った。


結局ドンキではお香を買った。「自室でお香とR&Bで優雅にチルアウト」、イケてるじゃん。お香のことはよく知らないので、くだんの朝霧ジャムで一緒にキャンプをした知り合いが焚いていたお香を買った(その人がアラヤマさんというので、「アラヤマンコウ」と呼ばれている)。

 

 

サイゼリヤは、ワインも料理も、安すぎる!

「おいしい」と「まずい」はわかるが味の機微には到底気づかないこの舌には材料の良さ云々は問題ではない。サイゼリヤはただただ「おいしい」し、「安い」!口にするものについてこれ以上のことがあろうか。

特に『エスカルゴとバジルのなんとか』には感動した。その味を形容するなら、バジルの野生的で爽やかな味にオリーブオイルの深みが混ざって云々、、、ではなく、「エスカルゴってカタツムリ?はじめて食べるわ……うまい!すげえ!安い!」です。

 

ドンキもサイゼも、安くて楽しくて最高!

 

 

 

 

ところで、今はくだんのお香を焚きながらこのブログを書いているんだけれど、思ったより煙が出る。火災報知器が鳴らないか怖くて、無様に手をバタバタさせて煙を窓の方に流している。

 

なにが、優雅にチルアウトだ。笑わせるな。

矯飾

小松菜のおひたしがまずかった。

そもそも「おひたし」は苦手だった。ほうれん草のおひたしも、小松菜のおひたしも、給食に出るたびにえずきながら食べた。一人暮らしをして、バイトをして、本を読んで、大人になった気がしていた。

小松菜ごときに、自分の成長のなさを突きつけられるとは。

 

結局、小松菜のおひたしにはカレーのルーをかけて食べた。おいしいカレーとまずいおひたしでプラマイゼロだ。

いまだに足し算しかできない自分の成長のなさをまた、呪った。

本日は閉店しました

夜ご飯は鍋にしよう。

ここ一週間で食べたものと、今朝鏡に映った自分の顔を思い起こして、固く決心した。野菜を、ヘルシーを、摂らねばなるまい。

今日の授業が全部終わったら、1人で食べに行こうか。それとも、誰かを誘おうか。

そういえば、彼女は今日渋谷で17時までバイトだと言っていたのを思い出した。鍋も食べられるし、気兼ねないし、なによりバイト上がりに彼氏がいきなり現れたら、嬉しくね?

うむ、合理的である。

 

時刻は17時、渋谷に到着する。本屋で時間を潰し、待つこと30分、まだかな、そろそろカフェにでも入ってゆったり待とうかな、と思った頃、バイトを上がった彼女が出てきた。もちろん、渋谷にいることは伝えていない。

「わ、なんでいるの!」

「ふふ、、、鍋食べたくない?」

「え、今日は早く帰らないといけないんだけど」

 

……

まったくの誤算。

いや、そもそも、事前に連絡もなしにバイト上がりにノコノコきて、「鍋食べたくない?」なんて、くそ迷惑な話なのでは?

あ、お疲れ様、また会おうね、バイバイ。

 

 

かくして、ノコノコ出てきて渋谷に1人取り残されたわけだけれど、ふむ、一人鍋も悪くない。もともと、選択肢にはあったわけだし、歩き回って探せば、運動にもなる。合理的だ。

 

探し回ること、これまた30分、なかなか良いお店が見つからない。「渋谷  鍋  一人で」などとググったりもしたけれど、どうも、ストンと落ち着く店が見つからない。

時刻は19時前、もう、胃液が胃袋を溶かし始めるんじゃないか、というほど腹が減っていたので、この際なんでもいいから美味しそうな店に入ろ、と思い直し、改めて店を探し始めた。昼飯も抜いたし、ここでちょっと高カロリー摂取しても、問題ないっしょ。合理的!

 

ところが、なかなかかえって、選択肢が広がると、選びがたくなるものである。どこも全然、ピンとこない。ただしこれは、決して、優柔不断などというふにゃふにゃしたものではないのです。むしろ確固たる意志を持っているからこそ、決まらないのです。「ここだ!」と思う店があれば、一も二もなく暖簾をくぐり、「とりあえずビール」、である。「ここだ!」には、人生でまだ一度も出会っていないが、出会えばそう言うのだから、問題ないです。

 

結局、「材料買って家でひとり鍋をつつこう」という結論に至った。家鍋なら材料費も安いし、好きな時に寝られるし、好きな音楽を流しながら、食べられる。究極の合理です。

 

渋谷から電車に揺られること50分ほど、最寄り駅に着いた私は、もう胃袋を溶かしきった胃液が腸まで溶かし始めている気がしたので、駅前の富士そばで「カレーカツ丼」を注文した。

材料を買って、家まで我慢して、野菜がクタクタになるまで土鍋でグツグツやっている間に、全身が胃液で溶けたらどうするんだ!!富士そばは、戦略的妥協、いや、合理的奇襲である。

 

鍋ダイエットは、次の機会に。

 

 

 

ちなみに、くだんのカレーカツ丼は1,232kcal、30分のウォーキングの消費カロリーは130kcalだそうですが、俺の「理」屈に「合」っているで、合理だ!!

誰にも文句は言わせまい。

チュウチュウチュチュ

『お嬢さん』という映画を観てきた。

f:id:pulltabtop:20170407204158j:image

神奈川は黄金町の『シネマ・ジャック&ベティ』という映画館。

名前も雰囲気もとても素敵で、家からの距離と天秤にかけても、通ってもいいかな、と振れるくらいに、平成生まれに刺さる昭和レトロで魅力的なシアターであった。

我々平成ボンボンどもに、特にこういったノスタルジックで前時代的なものの、「味があって、イケてるじゃない。通おうか」などと異様に刺さるのは、なにとなく若者のダサさを象徴しているようでなんとも居心地が悪い。

f:id:pulltabtop:20170407205427j:image

そいで肝心のこの『お嬢さん』、本編は3部構成になっており展開もそのまま序破急、観後感で言えば、うまいことまとまってるなァ、というお話でした。

なんて淡々と話しているけれど、観劇中のおれはハラハラドキドキ、はたから見れば、この人手汗で脱水症状起こすんじゃないの、刺激的さ〜クラクラしちゃう〜。ていうか官能的なシーンが多すぎませんか。エロい。気まずい。このシアター、名前を「ベティ」というのだけれど、「ちょっと、こんな気まずい空気作る映像、流すのやめてや!」と、恥じらう淑女ベティが見える。それもまたいじらしい。続く濡れ場、恥じるベティ。ふふふふふ。

 

あと、劇中のお嬢さんがやんごとない。初めは「あれ、絶世の美女という割に、そこまでじゃないじゃない」という程度なんだけれど、話が進み進んで最後に気づいてみれば、お嬢さんやっぱめちゃくちゃ美人やったわ、などと思っている自分にハッとする。物語の主役としてのお嬢さんを飾りたてる、構成と映像の妙。

やっぱ、うまいことまとまってるわァ。

 

映画の最後の最後に、男2人が地下の拷問部屋にこもり、劇中の裏切りについての話をするシーンがあるのだけど、これが一緒に観にいった3人の中では「最後のあそこ、いる?」と、問題のシーンであった。グロいし、そこで拷問をする意図も分かりづらい。しかも指を詰められている側も、一つ一つ指をちょん切られてるっていうのに、リアクションが「うぅ!ふぅ、、、」程度。賢者タイムか。

しかしやっぱり、どんなお話にもエピローグ、最終的な総括はあって然るべきだと思うし、それがあるだけでまとまった感じがしていいじゃない。

なので、断然「あのシーンは必要!」派である。

 

言いたいことは以上だが、お話のまとまりとかなんとか長々と書いておいて、自分のブログの方が全然まとまっていないじゃないか、クソ野郎!などと言われそうなので、あえて総括させていただくと、オナニー後の賢者タイムみたいなリアクションの是非については論を待たない、やり直せ。ということである。

 

嘘である。とてもよい映画だった、ということである。

命の洗濯を

お久しぶりです。

しばらく家を空けているうちに、気づけば花粉が幅を利かせる季節と相成ってしまいました。明日の朝にも鼻づまりの窒息で死んでいるんじゃないかというガチの不安が胸の内を占拠します今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょう。

 

 

 

私はというと、山梨県に行ってまいりました。

 

 

そもそものメインは温泉と、イチゴ狩りに行ってきたわけですが、

却々に自然の力を感取する旅行となりました。

つまるところ、人は一生、というか歴史でみても、自然には敵わんのだなあ、と痛感させられるものばかりでした。

 

 

f:id:pulltabtop:20170303195831j:plain

富岳風穴

人為的な干渉一切無しの造形(ライトは当てているけど)

 

 

f:id:pulltabtop:20170303195852j:plain

昇仙峡

この流水すぐ脇の岩が金メッキみたいなざらついた光沢で不思議

 

 

 

 

f:id:pulltabtop:20170303195936j:plain

f:id:pulltabtop:20170303200015j:plain

富士樹海

 

ほったらかし温泉は撮影禁止だったので写真無し……十近くからなる露天風呂からの景色も良かった。

 

その後もワイナリーで一本2万(!)のワインを5種類も試飲したり、でかい富士山にテンションが上がって一々車を停めてみたり、馬鹿みたいで楽しかったです。

 

 

 

そんなこんなで帰路ですが、

山梨なので、〆はもちろんほうとう

f:id:pulltabtop:20170303195811j:plain

 

 

 

 

 

……しかしやっぱり、今回の旅は、このほうとうが一番良かったかもしれない。

 

人の造りしもの、それはそれで万歳なのでは。

 

 

悪いうさぎ

 

まだまだ寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしですか。最近は風も強くて嫌ですね。

 

 

私は先日鬼怒川温泉に行ってきました。

 

f:id:pulltabtop:20170211013539j:plain

東京から鈍行でちんたら3時間

 

頭の中ではずっとルージュの伝言が流れてた。iPhoneでも流してたけど。

 

電車で読む用に買った本

f:id:pulltabtop:20170211014114j:plain

若竹七海『悪いうさぎ』

 

2時間読んで100ページ弱しか進まない。いつもながら、本を読むのが異常に遅い。

 

本は消費のペースが各人各様で、それはまあ芸術媒体としての音楽とか映像作品とか、時間が等速直線的に流れるものと比べたときに一長一短あるとは思うんだけど、やっぱりその分読むのにエネルギーがかかってしまうよね。

 

しかし、音もなく視覚的な補助もない文字という媒体で、受け手に自分の芸術を伝えるって、これ実はスゴいことなんじゃないだろうか。

文字に景色とか人間関係の機微とかをのせて読み手の想像力に再生させるって、本を最初に考えたやつ絶対キチガイだろ。

 

 

 

 

そんなこんなで宿に着きまして

f:id:pulltabtop:20170211012534j:plain

雪!

 

いや〜いくつになっても雪見ると感動してしまう。関東人としての魂も百まで続く気がする。

 

 

f:id:pulltabtop:20170211012526j:plain

部屋についてる貸切釜風呂!ビール飲みながらふらふら入浴してた。

 

 

鬼怒川周辺は本当に何にもなくて、だから本当に何もしていないんだけど、楽しかった。

良いお宿に泊まるのは大事。

 

 

 

 

 

次の日の昼にはまた電車に乗って東京に帰ってきて、渋谷で映画『沈黙』を見ました。

 

これは江戸時代初期のキリシタン弾圧の話で、まあ「江戸時代初期のキリシタン弾圧の話」なんてまとめ方をしていいのかわからないくらいかなり意義の深い作品だとは思うんですけど、ぶっちゃけ宗教とか当時の日本について大した知識もないのであんまり語りません。

 

一番でかい感想は「浅野忠信、超演技うめ〜」です。

 

 

 

もし風が強くなかったら、明日は渋谷のマリメッコ展に行く予定。

るあんぱばーん

 

カリオストロの城、見てきました。

 

 

f:id:pulltabtop:20170131031751j:image

話題のMX4D

 

 

もう本当にすごくて、完全に「最初からクライマックス」だったね。

カーチェイスのシーンとか時計塔機関部での戦いとか、もうただのアトラクションだった。

4Dだから水に飛び込むシーンとかでは実際に顔に水がかかって、その度にメガネがくそ濡れるのは大変だったけど。笑

 

こんなに飛び込むシーン多いんだなとかも思って。それはそれで新たな発見があってとてもよかった。

 

 

 

もともとカリオストロの城はめちゃめちゃ好きで、自宅にあったビデオは完全に見れなくなるまで何回も観ました。

最後の「完」の文字が出たら巻き戻して2周目に入り、でも2周目は途中で寝ちゃうから、「やばい半分見逃した!」と思って三週目に入りそこでまた寝て、ってやってました。超懐かしい。

いまだに「完」の文字を見ると、終わりというよりも「はっ、また始まる」みたいな、不思議で気だるい感覚になります

 

 

有名な話だけど、カリオストロパヤオジブリを立ち上げる前に作った映画で、実はパヤオの映画監督処女作なんですよね。そんな昔の映画がいま映画館で見ても楽しめるって、すごいことだな。

 

 

次元「どっちにつく?」ルパン「女ぁ!」

とか、

ルパン「不二子ー、ロープだ」不二子「偉そうに言わないで!」

とか、

銭形「営利誘拐なら協力せんぞ」ルパン「商売抜きでえ」

とか、

好きなシーンを挙げればきりがないんだけど。

今思えばどれも、人間関係がさりげない会話の中にみえる、みたいな場面だったりするのかな。

言葉尻だけ捉えたらチグハグでねじれているような会話でも、人間関係その他諸々の背景で透かしてみると筋が通ってるっていう。

 

こういう「理由のあるカオス」みたいな表現をわざとらしくなく、綺麗に演出できるのがまたニクい、、、

 

言葉の力だなあ。

 

 

 

 

というわけで、

 

今回の記事はルパンザサードのカオスのことでした。

 

ちなみにタイトルのルアンパバーンラオスの古都です。世界文化遺産

 

f:id:pulltabtop:20170131042425j:plain

(https://www.zipantravel.com/node/1773)

 

 

 

 

ふふ