ベイビー

ここ最近は自分の内から湧き出るエネルギーを明々として黄色い暖かみを纏ったそれのように感じる程にはお気楽に底抜けに幸福であると感じている。これは紫色の絶望や青黒い諦念からくる灰色の幸福、障害物競走で網の下を這って潜るような重苦しい思い込みによって得る幸福とかそういう種類のものとは全く別物で、快晴の青天井を仰ぎ見ながら優しく紅葉した落ち葉の上に立ちその下に力強く脆い霜を踏みしめる夏の日のような間抜けな幸福である。幸福!

幸福が度を過ぎると、道端の花は喋りだし魚は空を飛び電子レンジに霜が降る。雲は燃える。本は木になり森は歩き山は挨拶をする。太陽は小学生になる。渋谷は新潟に移転して、世田谷にぽっかり空いた穴は宇宙につながっているようで実はただの鼻の穴だ。僕は世田谷の穴から洟を垂らし東京を水没させる。

そんな間抜けな幸福!

そうして今日も、トイレの窓から行為と真逆の表情で顔を出す。この世で一番パブリックな顔をして、この世で一番の不浄を浄してやろう

沈黙について

こんばんは。お久しぶりです。

 

以前、マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙-Silence-』を観ました。

2人のキリスト教司祭が17世紀の島原の乱後間もなく、キリスト教弾圧の最も厳しかった時代の日本に渡り、そこで切支丹の悲惨な殉教や残忍な拷問を目の当たりにしながらも逃げ延び生き続け、教義とは何か、この惨憺たる現状をみてなぜ主は沈黙しているのか、と苦悩する物語でした。

 

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その映画を観たときの感想としては、正直、難解で、それに長い映画というのもとても苦手なものだから、「なんだかメッセージ性の強い時代映画」くらいの認識でした。

 

ところで、僕には映画好きの兄がいるのですが、その兄もそれを観たというので感想を求めると、「あれは本当に映画好きのための映画って感じで、わかる人にだけわかるやつだよね」、なんて言っていたので、そんなもんかなあと、諦めに似た納得をしていたのですが、まあこの兄というのが稀代のミーハーで、今思えば稀代のミーハーがその映画に気の利いた感想やコメントを残せるはずもなく、だから、『流行好きの化けの皮を剥ぐことのできる映画』ということは、やっぱり良い映画だったのだな、と思います。

 

それで、その映画の原作になった、遠藤周作『沈黙』を今日読みました。

圧倒されました。

 

映画で観るよりずっと心の芯に迫る強さがあって、段々を登るような高鳴りがあって、胸の痛む瞬間があって、パッと本を閉じて考える時間があって、これは、すごい、なんというか、音声を伴った映像に対して、自然、情報量で力負けしている小説が、僕の中で革命を起こした感がありました。これを読んだ上で、もう一度映画を観たい。というか、完全に順番を間違えた。映画で結末を知ってしまっているから、どこか文字を追うことに没頭できない自分がいて、先に原作を読んでいれば、さらに大きい衝撃を受けることができたかもしれないのに、と思います。

心に響く、なんて言うとキザっぽいけれど、読んだ後に心の底から感慨に耽るような、衝撃的に素晴らしい本でした。

 

 

 

最近、駄作に割く時間はねえなと、心底感じます。それは、本は勿論そうだし、テレビや、映画や、音楽や、畢竟人間にも思うことで、残り何十年の人生で、幾つの、胸を打つ傑作に触れることができるんだろう、という焦りが身体中を駆けて、自分の感性に嘘をつかずジャケ買いや背表紙買いをすることは、確かに思いがけない感動との出会いを生むけれど、それより確実な絶対に読むべきもの・観るべきものに、真っ先に目を向けるべきなんだな、と思います。

 

そんなことを言う自分も、他からみれば、所謂「ミーハー」なのかもしれない。その上自分はどうしようもない人間で、恥の多い半生を送ってきて、大抵の人は『甲斐性なし』『世渡り下手』『アスペ』などと嘲りますが、せめて、大半のミーハーに嫌われようとも、「わかる人にだけわかる」ような人間でありたい、と今は思います。できるだけ頑張らずに。無理か。あはは。

 

おやすみなさい。

ぐわら

「ストライクゾーンが狭い」と「守備範囲が広い」って、なんか凄い違和感を覚えませんか。

「ストライクゾーンが狭い」は、例えば理想が高いだとか、ものの好みが偏っているだとか、そういうときに使われて、対照「守備範囲が広い」っていうのは、何にでも興味を持つ雑食タイプで、ある程度分け隔てなく好き、なんて意味で、わかりやすく対義語なんだけれど、なんで「ストライクゾーン」の方は打者で「守備範囲」の方は守備なのか。

ものを比べるなら同じ土俵であるべきでしょう。

土俵というと、まあ両方野球だし同じ土俵じゃん、と思うかもしれないけれど、そういうことじゃあなくって、あれ、中学校の理科の実験を思い出すと、対照実験なんてあったでしょ、検証の対象以外の条件は両方同じじゃないといけないってやつ、要するにそういうことで、つまり攻撃と守備の条件を変えちゃいけんと思うんですよね。

まあ「ストライクゾーンが広い」とか「守備範囲が狭い」って表現もあるけど、どちらかといえば逆が定着してる感じがしないですか?しない?なんか言ってて自分でそんなことねえなと思ってきた。いやでも「おれは180センチより大きくてSっ気があって、胡椒をペッパーミルから直で食べる女の子としか付き合えない」って聞いたらお前ストライクゾーン狭っ!!って思うし、「音楽?ああ、System Of A Downも聴くし最近は音のソノリティも好きだよ」とか言われたら守備範囲広っ!!って思いません?思いますよね?そういうことです。

で、この違いはなんなのかと考えると、やっぱ言葉の印象なんじゃないだろうか。コトダマ。

どうも、ストライクゾーンの狭い人、一般的な好みと外れた嗜好のある人って、ちょっと攻めてる感じ。インハイアウトローみんなが手を出さないとこにガンガン手を出して、ど真ん中は「なんか違うんだよなあ」なんて見送って、そんなイメージ。大学教授とか、偏屈な人多いじゃん。「蛇の道は蛇」ということわざがあるけど、まさに、ぴしゃり、しっくりくる。攻めてる。打撃だ。

じゃあ守備範囲が広い人、何でも好きでいつ何を聞いても「それならあそこがおすすめだよ」なんて言ってくる人は、どうか。守りの感じがしないだろうか。蛇ってよりは、カスタマーサポートセンターじゃないだろうか。とりあえずこいつに聞いときゃ少なくとも間違いはない、みたいな。アンジャッシュ渡部。癪だけど。センター守ってそう。

なんて、適当言ってますけど、「守備範囲が広い」筆頭のアンジャッシュ渡部が佐々木希なんてマブいスケこましてるんすからコマッタ。「事務所に迷惑かけちゃうから」って誘いを断って、冒険しないつまらんやつ!守りすぎ!なんて、それで最後には結婚しちゃうんだから、なんなん、あれは、本当につまらんやつやな、ええ、結局、何が言いたいかって、ええと、あれっすね、攻撃は最大の防御ならぬ、防御は最大の攻撃です。あはは。おやすみなさい。

140では足りないが404文字

正直なところを申し上げれば、私は日本たばこ産業株式会社、すなわちJTの、ウィンストンはキャスター、甘くバニラの香りたつ、そのタール3mgもしくは5mgを好んで喫んでいるわけではありますが、家に備蓄したタバコが切れそうだってんで、こんな時間からコンビニに自転車のペダルをこぎこぎ、かかる銘柄のタバコをボックスで買い、ただいま帰宅したところで、ところがどうにも世間、それもアホ大学のアホ学生は、なんや強いタバコ吸っとるやつが偉いと思い込んでいるらしく、『キャスター吸ってんの(笑)』じゃねえ、てめえの脳みそは5mgもねえだろうが、と思うが、私の心は凪の日の海のように穏やかで気宇壮大、物事の皮相に固執しては無為徒食に甘んじる輩に世話を焼いている暇があればナスを炒め酒のツマミを作るのに心血を注いでは心が貧血の様相なので、ここは一発キャスターでも吸って復活しようという魂胆で、つまり、キャスターはめちゃうまい。以上

おれの本盗んだやつ地獄におちろ

朝、腹が空いていたのでなんとなくパスタを茹でた。茹で上がってから、全然パスタなんか食べたくないことに気づいた。空腹なのに、腹の奥底がものを受け付けないあの感じ。元来胃腸が弱くて、前日の残りのカレーを食べた朝なんか、大変なことになる。そんな私が、朝からカルボナーラが食べられますか、あなた、アタマが空っぽなのですね!いや、お前は本当に、アタマがおかしいよ、この、ハゲ!叩かれる方がよっぽど楽だよ、お前はどれだけ私の心を傷つけた!!そんなつもりはなかったんです〜、で、済むと思ってるのか!

胃腸様は、他より何倍も繊細で口うるさく、あまつさえすぐに機嫌をそこねて低く唸るので、うちのお料理部隊は気を抜けない。パスタは冷蔵庫にしまっておいて夜に食べることにした。

 

シャワーを浴びて家を出たのはお昼の12時半を少し過ぎた頃で、自転車に乗って立川駅に向かった。何をする予定もなかったけど、ほとんど無限に時間はあるので、カラオケに入った。2時間。気まぐれに、ボイスメモで録音したりした。歌は上手くないけど(ていうか下手!)、カラオケは好き。1人で大声で歌って踊れるのはここだけで、電気代なんかまったく知らんふりをして空調の温度を下げて下げて下げて、下げて下げて、あの、すみません、ブランケット借りてもいいですか?

 

カラオケを出たのは、だからちょうど15時で、次はどうしようと思って、ブックオフに行った。休みなのに制服の男女が多いなと思ったけど、今日は水曜日なのですね。お勤めご苦労様である。ブックオフでは、本当は町田康の本が欲しかったのだけど、どれも360円の棚だったので諦めて(ケチとかではなくて給料日前だから!)、100円の本を3冊買った。

 

ブックオフを出た後はプロントで本を読んだ。プロントというお店は、充電用の電源も、喫煙席もあって、とても嬉しいお店なのですよ。もっとも、電源のある席は禁煙で、喫煙席には電源がないんですけども。カフェモカを持って、迷って迷って、結局電源のある席に座った。ここだけの話、喫煙ができるのは良いのだけど、おれは他人のタバコの煙を吸うのは大嫌い。臭いから。特に他人の吸うセブンスターのニオイ、最悪!椎名林檎だって、罪と罰の中で「セブンスターのかおり〜」って歌ってるし、このニオイは地上で深い罪を犯した者が死後に地獄で吸う類のものなんだきっと。等活地獄焦熱地獄叫喚地獄、セッター地獄。そこには地上のサラリーマンが吸ったセッターの煙、それも仕事終わりに磯丸水産で吸ったやつが充満していて、人々はもがき苦しむという、、、

 

プロントを後にしたのは17時半ごろ。「これからバータイムで照明少し暗くなります〜」のアナウンスで店を出た。はっ、バータイム(笑)まだバータイムで消耗してるの?小洒落てんじゃねーぞ。暗いところで本を読んだら、目が悪くなるんだよ!と心の中で吐き捨てて、店を出る瞬間、レジのお姉さんと目があって、なんとなくニッコリされた気がして、さっきの悪態はなかったことにした。ずいぶん長いこと本を読んでいた気がしたけど、ドアを開けると空はまだまだ明るくて、なんとなくがっかりしてしまう。夏は下品だ。

 

その後は駐輪場に戻った。家に帰るにはちょうどいい時間。自転車の籠に買った本を入れて、ちょっと離れたところにある駐輪場の精算機に100円を入れて、自転車に戻ると、籠に入れたブックオフの袋がなくなっていた。辺りを探してみても見つからない。まさか、盗まれたん?この30秒もない間に?人通りが多すぎて、わからない。おいおい〜。まあ、いいか、全部合わせても300円だし。360円の本3冊買ってたら、被害総額1,000円越えやで。買わなくてマジ良かった。

 

300円は300円としても腹が立ったので、帰りにサエキに寄って寿司を買った。むしゃくしゃしたから700円のちょっといいやつ。レジを待っている間、在日ファンクのピラミッドの曲を聴いていたと思ったらいつの間にか環八の歌になっていて驚いた。サエキにはぶさいくなクレオパトラみたいな店員が新しく入っていた。「お箸はおつけしますか」と聞かれたようだったけど、イヤホンをしていたからよく聞こえなくて「はい?」と聞き返すと、「すみません、お箸はおつけしますか」と、もう一度言った。クレオパトラも箸を使えるのだな。それにこちらが話を聞いていなかっただけなのだから、謝ることはないのに。箸も使えて腰も低いなんて、日本人みたいだな、クレオパトラ。ピラミッドより古墳が似合うぜ

 

18時過ぎに帰宅。夕飯の時間まで寿司を冷やしておこうと冷蔵庫を開けたら、朝茹でたパスタがいた。忘れてた。タッパーに詰まったパスタは、自分より明らかに格上の寿司の登場に、心なしかいつもより細く自信なさげに見える。かわいそうなパスタ、、、ええい、パスタは明日の朝に食べればよろしい、今夜は寿司じゃ!

 

寿司を食べていると、シクシク、シクシクと、冷蔵庫からパスタの泣く声が聞こえる気がして、すごく怖い。ぽちゃん、ぽちゃん。本当に怖い。いや、これ、マジで音しない?するよね?

恐る恐る台所に行くと、締まりが悪い蛇口から、ポツポツと水が垂れているだけだった。

 

明日食べてあげますからね、パスタさん、本当にすみません、こんな風にパスタさんをたらい回しにしているおれは、死んでも天国にはいけないのかもしれないのですけれども、あの、後生ですので、最後に我儘を聞いてください、セッター地獄だけは、ご勘弁下さい。

奥多摩に行ってきた

なぜか朝5時に目が覚め、二度寝も勿体無く、何か特別なことをしようと思い、いそいそと支度をして家を出、思いつきで奥多摩に行ってきた。

写真を撮ったので載せます

 

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気持ちいいな!朝は!止まれの標識も爽快な朝に後ろ暗くなってすっかり身を潜めておる。

 

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6:20最寄り駅着

眠い。レッドブルを一息に飲み干して気持ち悪くなる。その後電車待ちの間にウィダーインゼリーを飲み自分に追い討ちをかける。吐きそうになる。

 

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道中「河辺(かべ)駅」のトイレで小休憩。吐いたわけではなく便意。駅前にやたら女子高生がいたけど、みんなスカートが長かった。東京というよりは千葉とか埼玉の、ちょっと栄えた田舎みたいな駅。西東京は大体そう。

 

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8:00奥多摩着!

河辺駅から電車に揺られて40分、奥多摩到着。ほぼ山。平日はやっぱり人が少ない。駅中のカフェも観光案内所も閉じてた。なんの下調べもせずに来たのでやることがなくなる。

 

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とりあえずぶらぶら歩いていたらキャンプ場を発見、大学生のバーベキューを横目に河原で1人遊び。川のせせらぎを聞きながら、小学生の頃のキャンプを思い出す。スイカを川で冷やしたい、、、

 

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疲れて座り込み、朝買ったおにぎりを食べる。川遊びにも飽き散策再開。

 

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風流!軒先に何やら涼しげな装置を吊るしている家を見つける。風が吹くとカラコロ回って鈴のような音がなる。よく見るとチューハイやジュースの缶。お互い断酒がんばりましょうね!と心の中で勝手に励まし合う。

 

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風流!!!金沢の東茶屋街を思わせる小道と、その先の吊り橋。しかし蜘蛛の巣だらけ。日傘で切り開き進む。ちなみに日傘は人から借りたものです。

 

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自分の写真を撮っていないことに気づいて寂しくなる。誰が戦時中や。シンゴジラTシャツ可愛くない!?

 

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吊り橋の先で温泉に遭遇、入浴。風呂上がりに山菜そばを食べる。なぜか蕎麦屋に行くと毎回山菜そばを頼むんだけど、山菜そばってどこも大して美味しくなくない?

 

温泉の休憩所でゆっくりしているうちにお昼の12時を回ったので帰路につく。まだ12時!?

1日の半分も残っている!

 

ということで、

その後は下北沢で古着屋を見て、新宿で水タバコをいただいて、22時に帰宅。

総活動時間17時間!労働基準法に触れる、、、

 

5時起きの1日は果てしなく長いな

昼下がり

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早起き千両、晴れた日に朝早く起きるのは気分が良い。

洗濯機を回して、ゴミを出して、朝ごはんを作って、シャワーを浴びて、パスタをタッパーに入れてお弁当にして、爪を切って、うんこして、家を出る。

何と充実した日か。朝から活動しているだけで善行を積んでいる気になる。

 

それに比べて、こんな晴れた日に、正午過ぎに起きるのはどうか。朝ごはんは抜き、ゴミ収集車は既に去り、洗濯機を回すひまもなく大学の講義は遅刻確定、夜の12時まであと1日の半分しかない。最悪だな。気分が下がる。

 

そんな由来だといい、「昼下がり」