本日は閉店しました

夜ご飯は鍋にしよう。

ここ一週間で食べたものと、今朝鏡に映った自分の顔を思い起こして、固く決心した。野菜を、ヘルシーを、摂らねばなるまい。

今日の授業が全部終わったら、1人で食べに行こうか。それとも誰かを誘おうか。

そういえば、彼女は今日渋谷で17時までバイトだと言っていたのを思い出した。鍋も食べられるし、気兼ねないし、なによりバイト上がりに彼氏がいきなり現れたら、嬉しくね?

うむ、合理的である。

 

時刻は17時、渋谷に到着する。本屋で時間を潰し待つこと30分、まだかな、そろそろカフェにでも入ってゆったり待とうかな、と思った頃、バイトを上がった彼女が出てきた。もちろん、渋谷にいることは伝えていない。

「わ、なんでいるの!」

「ふふ、、、鍋食べたくない?」

「え、今日は早く帰らないといけないんだけど」

 

……

まったくの誤算。

いや、そもそも、事前に連絡もなしにバイト上がりにノコノコきて、「鍋食べたくない?」なんて、くそ迷惑な話なのでは?

あ、お疲れ様、また会おうね、バイバイ。

 

 

かくして、ノコノコ出てきて渋谷に1人取り残されたわけだけれど、ふむ、一人鍋も悪くない。もともと選択肢にはあったわけだし、歩き回って探せば運動にもなる。合理的だ。

 

探し回ること、これまた30分、なかなか良いお店が見つからない。「渋谷  鍋  一人で」などとググったりもしたけれど、どうも、ストンと落ち着く店が見つからない。

時刻は19時前、もう胃液が胃袋を溶かし始めるんじゃないか、というほど腹が減っていたので、この際なんでもいいから美味しそうな店に入ろ、と思い直し、改めて店を探し始めた。昼飯も抜いたし、ここでちょっと高カロリー摂取しても問題ないっしょ。合理的!

 

ところが、なかなかかえって、選択肢が広がると選びがたくなるものである。どこも全然、ピンとこない。ただしこれは、決して、優柔不断などというふにゃふにゃしたものではないのです。むしろ確固たる意志を持っているからこそ、決まらないのです。「ここだ!」と思う店があれば、一も二もなく暖簾をくぐり、「とりあえずビール」、である。「ここだ!」には、人生でまだ一度も出会っていないが、出会えばそう言うのだから、問題ないです。

 

結局、「材料買って家でひとり鍋をつつこう」という結論に至った。家鍋なら材料費も安いし、好きな時に寝られるし、好きな音楽を流しながら食べられる。究極の合理です。

 

渋谷から電車に揺られること50分ほど、最寄り駅に着いた私は、もう胃袋を溶かしきった胃液が腸まで溶かし始めている気がしたので、駅前の富士そばで「カレーカツ丼」を注文した。

材料を買って、家まで我慢して、野菜がクタクタになるまで土鍋でグツグツやっている間に、全身が胃液で溶けたらどうするんだ!!富士そばは戦略的妥協、いや、合理的奇襲である。

 

鍋ダイエットは、次の機会に。

 

 

 

ちなみに、くだんのカレーカツ丼は1,232kcal、30分のウォーキングの消費カロリーは130kcalだそうですが、俺の「理」屈に「合」っているで、合理だ!!

誰にも文句は言わせまい。