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矯飾

小松菜のおひたしがまずかった。

そもそも「おひたし」は苦手だった。ほうれん草のおひたしも、小松菜のおひたしも、給食に出るたびにえずきながら食べた。一人暮らしをして、バイトをして、本を読んで、大人になった気がしていた。

小松菜ごときに、自分の成長のなさを突きつけられるとは。

 

結局、小松菜のおひたしにはカレーのルーをかけて食べた。おいしいカレーとまずいおひたしでプラマイゼロだ。

いまだに足し算しかできない自分の成長のなさをまた、呪った。