ベイビー

ここ最近は自分の内から湧き出るエネルギーを明々として黄色い暖かみを纏ったそれのように感じる程にはお気楽に底抜けに幸福であると感じている。これは紫色の絶望や青黒い諦念からくる灰色の幸福、障害物競走で網の下を這って潜るような重苦しい思い込みによって得る幸福とかそういう種類のものとは全く別物で、快晴の青天井を仰ぎ見ながら優しく紅葉した落ち葉の上に立ちその下に力強く脆い霜を踏みしめる夏の日のような間抜けな幸福である。幸福!

幸福が度を過ぎると、道端の花は喋りだし魚は空を飛び電子レンジに霜が降る。雲は燃える。本は木になり森は歩き山は挨拶をする。太陽は小学生になる。渋谷は新潟に移転して、世田谷にぽっかり空いた穴は宇宙につながっているようで実はただの鼻の穴だ。僕は世田谷の穴から洟を垂らし東京を水没させる。

そんな間抜けな幸福!

そうして今日も、トイレの窓から行為と真逆の表情で顔を出す。この世で一番パブリックな顔をして、この世で一番の不浄を浄してやろう