nikki

適当なことを言う日記です

自他の境界線を強く引け

共感ということについて

ジョーカーをみた とても面白かった 特に階段を降りるように上るアーサーと、上るように降りるジョーカーの画が忘れられない 映画の中のひとつひとつの辛い出来事には脈絡がなく唐突だけれど、人生だって本当はそういうもので後から理屈で無理筋を通しているだけだと思う 

ジョーカーをみて、「子どもに悪影響を与えるからみせない方がいい」という人がいるらしい 人は本来そんなに他人に共感するものなのかと驚く そういえば、13の理由というドラマが同じ理由でアメリカの一部の学校で禁止されたという話もあった 自殺した高校生が生前に録音したテープを主人公が再生していき、自殺の本当の理由が明かされていく、というストーリーだった このドラマが禁止されたときも、驚いた 驚いたというか意味がわからなかった でもいまはその理由がわかる みんな他人のことを自分のことのように思っている 自殺を美化するドラマをみた子どもがみんな(あるいは一部)自殺を良いふうに捉えると思っている(※ちなみに私は自殺が美化されているという指摘もまったく的外れだと思うけれど) ジョーカーをみた社会的に辛い状況の人が「私もジョーカーになれる」というふうに捉えると思っている そして実際にそういうふうに捉える人がいる それは「今の時代誰もがジョーカーになりうる」という問題提起とはまったく別物の、過度の「共感」の行き着く先であるように思う 行くところまで行ってしまった ぞっとする 

だって、あなたはあなただし、他人は他人でしょう?